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玄葉&田部井


同郷対談

玄葉光一郎
&田部井淳子(登山家)




なお、この内容は“げんば光一郎”のリーフレットに掲載されたものです。



田部井 : 議員会館って初めて入ったんですけど、議員さんの事務所ってもっとゆったりしてるかと思ったらそうでもないんですね (笑)。
玄 葉 : 大体12畳と8畳ぐらいの広さですかね。私の机と秘書の机が並んでいる状態ですからね (笑)。
田部井 : 私はよく連絡や資料探しに、インターネットを利用するんですが、玄葉さんは何かインターネットを使って、国民とコミュニケーションを図ったりしないんですか。
玄 葉 : 最近、Eメールを始めました。今回、新しい後援会入会申込書をお願いするのですが、名前と住所の他に、メールをもってる方にはアドレスを書いてもらおうと思ってるんです。
田部井 : インターネットで、施策や活動内容とかを公開してもいいんじゃないですか。議員さんは国民からすると、まだコミュニケーションのハードルが高いですから。
玄 葉 : いいですね。いろんな情報や意見をみなさんへ投げかけたり、逆にみなさんから直接ご意見をいただいたりしてね。インターネット利用者は2000万人を超え、5年後には2人に1人が利用すると予測されている時代ですから、インターネットの料金も大幅に安くするようにしなければならないですね。日本企業の国際的な競争力に関係しますしね。

玄 葉 : つい最近も山に行かれてたとか。
田部井 : 1ヶ月ぐらいポベータ峰にいってました。
玄 葉 : 命に危険を感じた事とかはありましたか。
田部井 : 今回登った山は、実は86年に私自身が雪崩に遭った山なんです。今回も私たちがいない時にテントに雪崩がおきて全部飛ばされてたんです。あそこにいたら、テントと同じ運命だったでしょうね。
玄 葉 : 田部井さんが、そこまで命がけで山に登る意味って何ですか。
田部井 : 90%不可能だと言われても、10%は登れる可能性があるわけですよ。その中で不可能だと思われる事を可能にしていくのは自分なんですね。そこが魅力です。
玄 葉 : 不可能を可能にするっていう事に、意味を見い出してるという事ですか。
田部井 : それはすごくありますね。せっかく生まれてきて、自分が好きな事をやろうとしないで死んでしまうのはもったいない (笑)。限られた時間の中で残せるものっていうのは、私はお金とかモノではなく、その人が毎日積み重ねてきた歴史だけだと思うんです。
玄 葉 : 私が一番印象に残ってる本のひとつに、内村鑑三先生の「後生への最大遺物」というのがあって、まさに今おっしゃられたような事が書いてあるんです。つまり、「我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か。事業か。思想か。何人にも遺し得る最大遺物 ー それは生きざまである」と。

田部井 : どうして政治の道を選んだのですか。
玄 葉 : よく言われるんですよ。なんで政治家なんてそんな大変な道を選んだのってね (笑)。政治の道を選択することについては、祖父や松下幸之助さんの影響を受けましたが、最終的に選挙に出るか出ないかの段階で頭に浮かんだのは、「人生二度無し」という言葉だったんです。自分の能力が仮にあるとすれば、その能力は最大限に発揮したいし、自分がした事で人が喜んだり幸せになるならば、それはもう自分の喜びだと。そういう人生を過ごせれば悔いはないなと思ったんです。
玄葉&田部井2
玄 葉 : いま結婚した女性でも働きたいっていう人が多い。少子化による社会構造のゆがみも大問題なので、女性が子供を産んで育てやすい環境をつくるための政策を提言しているんです。例えば、「0歳児からの保育」。これは、0歳児から預かる保育施設に対しての建築費、改築費への全額公費負担の導入です。あるいは、教育費への負担感を和らげるため、奨学金を希望者全員に支給するとか。もっとも、学生には就職後、元利分については返済してもらう制度ですが・・・。具体的に国会で提案しています。
田部井 : それはぜひ実現させて欲しいですね。女性は自分が妊娠して子供を産んだとき不安なんですよ。働きたいけども子供は預けられない。夫は協力してくれない。そういう問題が、目の前にありすぎますからね。だから男性の意識が変わらないと、女性も非常にやりづらいのは確かですよね。玄葉さんは子育てを手伝っていますか。
玄 葉 : 充分でないのは確かです (笑)。でも、共同作業という意識はありますから、例えば、しつけなどは全て妻まかせにはしません。それと、妻にも娘にも言葉をかけるように意識してますよ。今日は大変だったねとか。私の意思が通じてるかどうかは分からないですけどね(笑)。
田部井 : でもそれは大事な事だと思いますよ。

玄 葉 : お互いの出身地である福島県について何か。
田部井 : やっぱり福島というのは東北の入口ですから、東京圏の文化に染まりやすいと思うんです。特に阿武隈山地というのは、手つかずの自然がまだまだいっぱい残っている。本来の阿武隈の姿を残して欲しいですね。
玄 葉 : 自然を全くそのままにする事は、非常に勇気がいるし難しい。やっぱり、社会資本の整備を強く要望する方も現実にはとても多いし、私自身も必要なところは多々あるなと思っています。ただ、高度成長期とは違い、開発と環境、あるいは企業行動と環境が矛盾するような地域作りは、もはや住民の方々が受け入れません。自然と産業の、見事なまでの調和を目指したいですね。
田部井 : 自分の住んでいる地域のブランドに気づいて欲しいですね。
田部井 : 人間は生まれた事に意義があって、その能力はみんな違うわけですが、みんなが生きているということを、本当に良かったと思えるような世にして欲しいと思いますね。
玄 葉 : 国民ひとりひとりの能力を最大限に引き出す。各人の自己実現を応援していく。そのためには、フェア(公正)な社会にしていく事が大切だと思っております。それに価値観が多様化すればする程、政治にはリーダーシップが求められてくるでしょうね。
田部井 : これからもガンバってくださいね。応援しています。
玄 葉 : ありがとうございます。がんばります。






田部井淳子さん田部井淳子プロフィール



1939年福島県三春町生まれ。1969年「女子だけで海外遠征を」を合い言葉に登攀クラブを設立。1975年に女性世界初のエベレスト登頂に成功。以後世界の最高峰の登頂に成功し、女性で世界初の7大大陸最高峰登頂者となる。内閣総理大臣賞、文部省スポーツ功労賞等、その功績が讃えられ世界で数々の賞を受賞。主な著書に「七大陸最高峰に立って」「さわやかに山へ」等がある。山岳環境保護団体日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト代表。一男一女の母。






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